環境変化のスピードが速い今日。そこに適応できる”主体的な組織”にならなければ、会社の持続的成長は難しい。そう実感する経営者が増えています。
これまでの管理的発想ではなく、個人の特性を活かす高度なマネジメントをどうやっていくのか。
指示待ちではなく、自ら考え、行動できる人材をどう育てるのか。
次の世代、さらに次の世代・・・会社の「未来」を見据えて、中からの変革を模索しはじめたとき、ぶつかる現実の壁があります。
これらは一見、個人の問題のように見えて、その実、”組織”が抱える問題です。
同じビジョンに向かって、相互に作用しながら協働する人の集団、それを”組織”と呼びます。
”組織”は、そこに関わる人たちの考え、思惑、人間関係、さらに長年培われてきた風土や文化も重なりあって、絶妙なバランスの上に成り立っているものです。
”組織”の課題は、一見バラバラな点のように見えて、真の原因=真因を介してつながり、線を成すものの集合体です。相互に作用しあうこれらの課題を立体的にとらえなければ、最適な解決の道筋は見えてきません。
つまり、組織改革は非常に難易度の高い改革なのです。
組織改革を実行する際、押さえておくべきポイントが主に3つあります。
組織改革を進めるには、まず「現在地確認」が必要です。
下の【組織成熟度と自分らしい働き方の実現度 相関図】をご覧ください。
会社がいま、下の坂(不満足解消のステージ)を昇っている段階なのか、上の坂(働く希望・喜びを増やすステージ)を昇っている段階なのかによって、取り組むべき組織課題は大きく異なります。
組織課題の中には、言語化・可視化されていないものがあり、そこにも現在地のヒントが隠されています。どの段階からのスタートなのかを見誤れば、取組み効果は限定的です。
正しいスタート地点の特定と正しいルート取りが、その後の組織改革の質やスピードに大きく影響するのです。
従業員には主体的に行動してほしい。でもうまくいっていない。そんな感覚はありませんか?
解決方法として、リーダーを対象にした組織・人材開発の研修やワークを導入している会社もあります。
それでも、学びが現場では活かされていないことが多々ーーーその理由は何でしょうか?
人材マネジメントの仕方がわからない。実践しようとして初めて、その具体的な手法を持っていなかったことに気づき、そこで停滞してしまう。
会社のビジョンに、従業員のマインドが連動していないことが原因。それをやる「意義」が自分の中に見出せないため、実践が続かない。
内的要因(成功体験、自己肯定感等)や、外的要因(行動強化、メンタルへの働きかけ、成長起点となる機会等)がないため、やる気が持続しない。
多様性を活かすことが強みとなる現代ですが、従業員の主体的な行動と、組織としての成果が重なり合うというのは、従業員と会社の価値観がそもそも近いことが前提です。
まず、やる意義を見出せ、さらに、具体的な実践方法も知っていて、かつモチベーションが持続できている状態。その状態にならなければ、いくら学びの場を設けても、組織の遂行力は発揮されないのです。
組織改革成功のカギを握るのは、どこまで行っても経営者ご本人です。
なぜなら、”組織”は同じビジョンを目指す人の集団であり、そのビジョンを掲げるのは経営者の役割だからです。
ビジョンの元、この組織に集った多様な人的資源を活かす姿勢。
そのためには変革を厭わない経営者の覚悟。
それらが従業員に伝わり、共感が推進力に変わることで、組織改革は動き出します。
前出の3つのポイントを押さえて、根本的な組織の体質改善を支援するのがティムスの組織改革プログラム【タイトマインド】です。
その特徴をご紹介します。
ティムスの組織改革プログラム【タイトマインド】は、経営者・ユニットリーダー・チーム―リーダーなどへの個別ヒアリングからスタートします。
組織の最小単位は「人」。組織の内側から、そこに携わる「人」それぞれの声を多角的に傾聴することによって、人間関係や体制に関するもの、企業の枠組み(制度やルール)に関するもの、業務プロセスに関するもの、経営方針に関するものなど、内に潜む大小様々な課題を丁寧に抽出していきます。
先程の図のように、組織課題の根本にある真因は複雑に絡み合っています。課題それぞれに対する"部分最適”的な対症療法では、解決になりません。
課題同士の相関関係を立体的にとらえ、”全体最適”のアプローチをとる必要があるのです。
私たちティムスは人材を活かすための制度改革から、育成、業務プロセス課題まで、その全てを専門とする社会保険労務士法人です。長年、多種多様な組織の現場に立ち会い、その複雑な課題を紐解いてきた経験があります。だからこそ、隠れた課題の"真因”たちを特定し、重要度・緊急度・難易度・規模の尺度から優先順位を判断し、"全体最適”を行うロードマップを導き出すことができます。
もし会社の枠組み(制度やルール)に真因がある場合には、その改定から支援できるのも社労士ならでは。組織の成熟度によって変わる各々のスタートから、体質改善を成し遂げる本当のゴールまで、その全工程をリーディングし、寄り添えるのがティムスの強みなのです。
組織改革のロードマップを進んでいくためには、現場のリーダーシップが欠かせません。
ティムスの組織改革プログラム【タイトマインド】では、改革の中核を担うユニットリーダー・チームリーダー等を対象とした人材育成施策を行います。
【タイトマインド】という名称が示すように、経営者が掲げるビジョンに、従業員のマインドが連動していることが重要で、これがなければ"主体的な組織”は成り立ちません。
いわゆる一般的な「知識・ノウハウ研修」との大きな違いは、リーダーたち一人ひとりが、組織改革に取り組む意義を、自分の中に見出すことからスタートする点です。
ティムスは、ユニットリーダーやチームリーダーたちとの対話の場を持ち、経営者の代弁者として、経営者の価値観やビジョンをしっかりと伝えます。同時に、リーダーたち個人のビジョンも確認し、それを経営者にフィードバックする。お互いのビジョンが重なり合った先に広がる景色を見る。この「ビジョン共創」の過程を大切にしています。
組織とは本来ビジョンを同じくする者の集まりであり、そのことが組織の遂行力に結びついています。経営者と従業員が互いの価値観を改めて共有し、尊重すれば、互いに意見を変化させ、進化させることができます。とはいえ、現実には、経営者と従業員の間には見えない壁があり、遠い存在、ということもあるでしょう。だからこそ、そこの橋渡しという難しい役どころを我々ティムスが引き受け、方向性を同じくする会社と個人を、改めてマッチングしていく地道な取り組みが必要だと考えています。
ビジョン共創からはじまる組織改革プロジェクトは、従業員にとって「自分たちが生き生きと働ける組織を自分たちの手で創る」ためのものとなります。そして、組織の課題は、自分たちこそが取り組むべき課題へと昇華します。"主体的な組織”への第一歩です。
現場で解決すべき重要課題に関しては、年単位で取り組むプロジェクトを立ち上げます。これも、概念を学び仮想のテーマでワークを行う一般的な研修とは異なる点です。
必要に応じたスキルを教えることはもちろん、独自のアクションガイドラインを発行し、「参加者が自分のチーム内で改革のステップを実行できること」に重点を置いてサポートします。
これまでトップダウンでは解決できなかった経営課題を、ティムスがプロジェクトリーダーとの間に入って、そのマネジメントを適切にサポートすることで、従業員によって自走できる組織プロジェクトに変えていきます。
さらに、ユニットリーダー・チーム―リーダーにとっては、自身の行動、チームマネジメントによって組織が変わる経験そのものが重要です。マネージメントを座学として学ぶのではなく、自社が現在抱える課題に取り組む中で実践を重ねます。そして、そのトライ&エラーをティムスが個別にフォローアップすることで、リーダーたちを成功体験へと導びいていきます。これを何度も繰り返すことで、組織に主体性を根付かせる。これがティムスが提供する「本当の遂行支援」です。
組織改革プログラム【タイトマインド】は、経営者直轄のプロジェクトとして進行します。
経営者との対話の場がすべての起点となります。理念の裏側にある想い、ビジョンに込められた会社のありたい姿について、対話を繰り返すことで目指す組織像=到達点を明らかにしていきます。
そして、ティムスは経営者の代弁者となって、組織の中からプロジェクトを通じて、従業員が主体的に行う組織改革の遂行を支援します。その進捗および現在値を経営者に共有する段階では、同時に、人的経営資源のプロの観点から「人を活かすための提言」を行い、マネジメント改革も遂行支援します。
主体性を組織の文化として根付かせることは、一朝一夕にできるものではありません。しかし、目指す組織像が明らかで、経営サイドと現場サイドが連動してプロジェクトを遂行できれば、その改革は倍速で進行します。
人材の成長と、それに対応する新しいマネジメントが遅延なく遂行される。経営者直轄のプロジェクトだからこそ提供できるこの価値が、組織の変革モチベーションを下支えすることは間違いありません。
人的経営資源のプロフェッショナルの市場ニーズは高く、自社での採用は極めて困難です。さらに、経営者・従業員双方と対話しながらプロジェクト遂行を支援できる人材は希少です。
創業者の代から20年以上、ティムスはクライアント様と最前線でご一緒し、常に最新のケースに携わっています。私共の経験値と知見を、御社の組織改革にもお役立ていただければ幸いです。
A.内容により異なりますが、年単位のプロジェクトになることが大半です。
A.〔業務プロセスの改善・改革〕というテーマなら、製造現場の生産効率アップ、5S推進など。〔人材マネジメント・組織マネジメント〕というテーマなら、マネジメント基礎、PDCA、モチベーション、時間管理 など、多岐にわたります。
今の御社の組織改革に必要な布石を打つために、優先順位の高いテーマ・トピックスを組み合わせ、御社向けにカスタムした育成内容をご提案いたします。
A.取組み1年目の流れ(一例)です
A.可能です。組織体系に合わせた実施計画をご提案させていただきます。まずはお問合せください。
A.ヒアリング後、詳細をお見積りいたします。目安は月額30万円~ですが、内容により調整可能です。
組織・人材開発は重要かつ投資が必要な経営課題ですが、中小企業において、その役割を担う人事セクションは、人的リソース不足によりスリム化の傾向にあります。さらに、視野の広い人事プロフェッショナルを社内で育成するのには、時間と労力がかかるのも事実で、結果、現場では人材管理業務が優先され、組織マネジメントは後回しになっていると感じます。
ティムスは、従業員エンゲージメント向上施策から、より本格的な組織開発まで、組織・人づくりに関わる様々なご支援を行っています。プロジェクトを統括する立場としての携わりにも対応していますので『社外人事部門』としてもご活用頂けます。現在独立した人事部門を社内にお持ちではない企業様も、ぜひお問合せください。
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